須沢地区訪問懇談会
糸魚川市の部課長による須沢地区訪問懇談会が開かれました。
市の職員、部課長6名が須沢地区公民館を訪れ、地区民と懇談しました。
須沢地区では、福祉センターの建て替えによる「健康づくりセンター」の新築が計画されています。又、新幹線工事もたけなわとなっているのと、平成17年に「子育て支援モデル地区」に指定されていることから、この3点が質問のメインとなりました。
健康づくりセンターは、当初の計画から姫川病院の閉院問題による糸魚川総合病院の循環器病棟新設への資金の振り替えによる計画の先送り、又、昨年度途中の世界的金融不況のあおりを受けての糸魚川市全体の財政計画の見直しによる、計画の縮小など、2転3転してやっと基本設計にこぎつけ、詳細設計に入ったところです。
この日は、計画図も示せなかったために、地区民側からも不満の声がありましたが、説明内容も言葉ではイメージがわきにくく、かえって質問が多くなってしまいました。
プールと子育て支援センターは先送りされましたが、本当に先送りなのか中止なのかの明言を迫られる場面もあり、「図面にも将来の配置計画を表してあります」と説明していましたが、常任委員会でのやり取りを思い出すとおかしくなってしまいました。
あの時「中止ではないのだから、平面図にしっかり計画を表すべきだ」と強く主張されて図面を修正していなかったら、この日はどう説明したのでしょうか。
市長の「財政的な問題からプールと子育て支援センターを先送りしたのであって、中止ではありません。」という言葉に沿った行政運営がなされるべきですね。時間の移り変わりの中で行政マンの感覚だけで表現が微妙に変わるのは、トップの意向を反映しない仕事ぶりで「市長の話と違う説明はまずいよ」と市民の前で指摘されるわけです。
「子育て支援モデル地区に指定されても、何も出来ていないと思っている」という区長さんの言葉は、「指定はしても支援がない」ということなのです。田沢小学校に開設・運営されている放課後児童クラブにしても、開設までの道のりは決して平坦ではありませんでした。
「ライトアートすざわ」も2年続けて開催されましたが、2年目は県の補助金が半分に、来年は補助金の見込みが立っていません。ソフト面の援助も重要ですが、「無い袖は振れない」のは当然のことです。「指定したのなら支援するのが当たり前」という地域の感覚は当然でしょう。それが出来ないのであれば、具体的に入り込んだ助言なり人的支援なりを行って貰わなければなりませんね。
他には、「老人見守りのモデル地区に指定されているけれど、権限のない私たちは何も出来ない。実際に何をすればいいのか、福祉事務所や社会福祉協議会との連携を含めて具体的に示して欲しい」という話があり、市へ持ち帰って協議することになりました。
又、旧松本線=市道八久保中脇線=県道に格上げ(姫川左岸の道路)の幅員が狭く、大型車両の通行量が増えていることから早急な拡幅工事の実施を求める声がありました。
次々と質問や要望が出され、7時から8時半の予定が大幅に延長し9時15分頃まで伸びました。須沢地区の活発さを象徴するような会議で、職員も「こんなに色々出るとは思わなかった」という感想でした。
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