12月議会が、この月曜日5日より開会しました。
その後、目まぐるしい日々で、翌6日は、松之山、津南、安塚方面に出張。昼ご飯も食べずに走り回っていました。
7日は、打合せの連続で1日終了。
本日8日は朝7時の電車で宇都宮へ出張でした。1日ビッチリ打合せで疲れました。
5日初日の総務文教常任委員長としての所管事項調査報告では、10月の市外調査、2回にわたる委員会の報告で、長い報告となりました。
委員長報告は簡潔に出来るだけ短くすることを心掛けていますが、今回は、そうはいきませんでした。
特に、秋田県大仙市の「学力向上の取り組み」は、調査内容が良かっただけに報告内容を十分精査しても長い報告となりました。
長くなりますが、その部分をご紹介します。
大仙市の「学力向上の取り組みについて」ご報告いたします。
大仙市教育長のお話によると「全国学力・学習状況調査で、なぜ好成績を収めることが出来たのか」という問いに対する答えは「当たり前のことを当たり前にやる」という、ごく平凡なものということでした。
それは、学校、教職員、保護者、地域が当たり前のことを当たり前にやることのできる環境づくりを進めること。即ち、学校や教師は学力や成長を保証し、保護者は家庭教育の責任を果たし、地域は子どもの自立を支えるなど、それぞれが一体となって子どもたちの学習の基盤を整えることが大切であると考えているということでした。
大仙市では、平成17年の合併後、新市としての教育面での調整及びビジョンや基本方針・基本計画の作成などに取り組んだそうです。市内小・中学校においては、少子化の進行に伴う学級数・児童生徒数の減少や教師集団の高齢化などの課題を抱えており、余裕のある財政状況も望めない中で、同市の教育の質を維持、向上させるためには、保護者や地域住民との連携体制を整備し、幼保・小中高、大学との連携による交流活動を推進するなどして、中・長期的に、ソフト・ハードの両面から新しい学校の在り方を検討していく必要があるとの認識に立っての取り組みだったそうです。
最も印象に残ったキーワードは「一人の子どもを複数で育てる」であります。
少人数学習については、県事業の教員加配もあり、小学校一・二年生、中学校一年生の児童生徒の生活の安定を図ることをはじめとして、チームティーチングや少人数学習の充実に努めています。秋田県の教員加配の中には「教育専門監」制度があり、大仙市では三名の専門監(国語、数学、理科)を配置しています。専門監が、各本務校及び複数の業務校において、チームティーチングでその優れた指導力を発揮することで、他の教員の実践的な研修にもなっているそうです。
「一人勉強ノート」の充実では、学習塾が少なく、通塾率も低いという中で、子どもと家庭と学校がしっかりとつながって「一人勉強ノート」を充実し家庭での学習意欲を向上させる伝統も根付いています。 市独自で学校生活支援員(平成22年幼小46名)、複式学級支援員(平成22年小1名)、日本語指導支援員(平成22年小中3名)を配置し、学校生活を送る上で課題のある子どもをサポートして多様な個性がはぐくまれるよう努め、子どもたちも教師も落ち着いて学習に集中できるようにしているそうです。
各学校では、スクールカウンセラー、心の教室相談員と連携して子どもや保護者の心のケアの推進、不審者対応の安全管理システムの構築、登下校時の安全確保のための対策等を講じてきています。例えば、市議会議員、市職員、教職員、市民ボランティア等の総合的な支援・協力の下に安全バトロールを展開するなどをはじめ、各地域で「見守り隊」が編成され、長続きのする安全体制を整えてきています。
また、市内大曲高校の英語学科の生徒や国際教養大学の留学生が小・中学校で英語の指導をしたり、農業高校、工業高校との連携も行われています。
地域総ぐるみで「地域の子どもは地域で育てる」を地で行く「一人の子どもを複数で育てる」システムは、当市の「日本一のこどもをはぐくむ」子ども一貫教育方針の上での理想像であり、当市でこそ学び取り組んでいかなければいけないことだと、当委員会の委員一同の強い感想でありました。
「日本一のこどもをはぐくむ」には「手間暇」をかけなければなりません。教育費の確保も大きな課題となっている一方、財政的に厳しいと言われる大仙市に於いても実践できている「当たり前のことを当たり前にやる」教育のシステムを「日本一のこどもをはぐくむシステムづくり」に取り入れていただくことを強く要望いたします。
という内容の報告でした。
明日から一般質問が始まります。
私は、「計画策定委託、設計業務委託の適正化」について、質問します。
契約業務は、総務文教常任委員会の所管の総務部企画財政課担当ですが、委託をするのは全ての部署になります。全庁的問題として取り上げたいと思っています。
12日(月)の5番目ですので、早くて午後3時から、遅いと4時近くからになるでしょう。
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