第6回 第二次地域情報化調査推進特別委員会
本日、私が委員長を務めさせて頂いている特別委員会の第六回目が開かれました。
11月2日に開かれた本特別委員会において、次回の特別委員会開会は1月に行うことで委員の皆様のご承認を頂いていたところですが、その後状況の変化があり、本日に繰り上げて開会させていただきました。
これまで、国の緊急経済対策の補助金を活用し、糸魚川・青海局のブロードバンド整備済み区域と能生ケーブルテレビのサービス区域を除く全区域を、光ファイバーケーブルを2芯で整備する方針が固まり、国の交付決定を待つところとなっていました。
しかし、政権交代もあり、補助金の適用範囲に対する国の考え方に変化が生じ、糸魚川市としても整備方針に変更を加える必要が出たことから、予定を繰り上げて本日の特別委員会開会となりました。
又、11月24日に庁内協議において市長の方針が出されたことから、12月以降、2度の正副委員長と行政側の打合せを行っております。その中で正副委員長より厳しい意見を言わせて頂いたことなどを受けて、今回の整備後の糸魚川市全体に関わる情報基盤整備、情報化の計画についても、市長の新しい方針が出て来ていますので説明を受けました。
① 糸魚川・青海局のブロードバンド整備済み区域と能生ケーブルテレビのサービス区域を除く全区域を、光ファイバーケーブルを2芯(通信線+放送線)で整備する方針でしたが、国の補助金の採択がデジタル放送の難視聴地域のみ2芯を認めるということになり、一部地域は1芯(通信線)のみの整備となります。
青線:通信用光ケーブルのみ整備地区
② 糸魚川・青海局のブロードバンド整備済み区域を初めとする1芯のみの地域と、能生ケーブルテレビの地域に関して、糸魚川市全体を考えた第2段階の情報基盤整備を検討しなければならないので、平成22年度から調査検討を開始する。(市長の方針)
というところを中心に議論しました。
私は、かねてより
「糸魚川市全体を考えた次段階の計画を立てるべきであり、それがなければ今回の整備方針の説得力が不足する。今回、中心部及び一部中山間部について統一された整備が出来ないのであれば、次期計画の検討が必須条件である。」
と主張してきましたが、いよいよ土壇場に来て市長が次年度における調査検討を決断し、実行に移すことを正式に表明しました。
国の方針により、これまでの議会に対する説明より事業内容が縮小されることの危機感から、次期計画の必要性に一歩踏み込んだ結果となりました。いつの場合も、追い詰められないと一歩踏み出せないのは、仕方のないことなのでしょうか。
今回の整備方針は、現在のブロードバンド地域以外を2芯又は1芯の光ファイバーケーブルを整備するもので、糸魚川市には3通りの通信環境が出来ることになります。
① 能生ケーブルテレビ(NCN)の地域
(地上波デジタル+衛星放送+コミュニティーチャンネル)
② 通信用光ケーブルのみの地域
③ 通信用ケーブルと放送用光ケーブル(地上波デジタル放送+衛星放送)の地域
行政情報を配信するコミュニティーチャンネルを聴取出来るのは ① のみで、情報格差は是正されません。「一市一サービス」を目指しての、市域全体への情報環境整備計画が必要であります。すぐ出来ることと、情報技術革新などの状況を把握し次世代ネットワークNGNなどの動向も見極めながらの計画していくことを区分しながら推進していく計画が望まれます。
次回は2月に開催予定です。この特別委員会は今年度中に結審することになりそうですね。