大野最終処分 基本調査結果と応急対策
(株)飛田テックの視察から帰庁後、特別委員会協議会において、基本調査結果と応急対策の内容、これから行われる詳細調査の概要について、(財)日本環境衛生センターの調査員から説明がありました。
大野埋立地を今後も使うことが出来るかどうかは大きなポイントですが、それは詳細調査の結果によります。地すべりの状態を含めて調査を行います。
現状の上に積み上げられるかどうかは次の二点によると考えられます。
①水銀化合物が埋め立てられている箇所が深くなることによる影響の如何
②地すべりの動向により、現在の地盤の上に盛り上げることが出来るか
地すべりについては、私の専門分野でもありますのでよく分かるのですが、科学反応的な部分は聞かせて貰って初めて分かることが多く、勉強になります。
この問題は、水銀化合物を埋め立てたことにより始まりましたが、最終処分場に当然講じているべき対策を取らずにいたことが明らかになり問題は大きくなっています。
これからの対策の多くは、水銀対策ではなく、最終処分場を正常な状態にすることに対するものが多くなっています。水銀については、ほぼ大丈夫だと主任研究員である八村先生は明言しています。
1日も早く詳細調査の結果による恒久対策を実施し、地元の安心・安全を確保したいものです。
最終処分場を法的に整った正常な状態にして、その上で物理的にも科学的にも可能であれば、地元の了解を得て再度埋立が出来るか? ですが、2つの方法があると思います。
(1) 現在の最上段6段目の上に盛重ねる。しかし、これは見込みが極めて薄いようです。
(2) 現在の盛土前面の平地に盛り、地すべりの押さえ盛土と劣化した治山堰堤の保護を兼ねる。
しかし、どちらの方法も物理的にも科学的にも安全であることが条件であることは言うまでもありませんし、地元の了解も不可欠です。(2)の方法が可能になることに一縷の望みを持ちたいですね。
他の市町村でも、最終処分場の開設に苦労しています。最速でも5,6年掛かり、10年経っても目途が立たないところもあります。それだけ地元への配慮に欠けるところがあってはならないということです。
昨日も午後7時半より大野地区公民館に於いて、地元の対策委員会の皆さんに「詳細調査」についての説明会が開催されました。松尾委員長と私、K委員、F委員が傍聴しました。
八村、山内、谷口三氏の分かりやすく熱意あふれる説明を地元の皆さんも信頼している様子がよく分かります。
説明後の質疑では、地元の皆さんの厳しい声が響き、思いが伝わってきました。
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