今日は青海中学校の卒業式です。うちの5番目(娘)も卒業で、私たち夫婦も中学校のPTA14年間(連続)の終わりを迎えます。
人それぞれ、いろいろな人生の節目を迎えます、大きな節目を小さな節目も。
4年前、青海中学校の総合学習の時間に、地元企業人として二年生全員に話をさせていただいたことがあります。「企業人として若者に求めるものは」という課題でしたが、「伊藤さんの考えることなら何でもいいです。」と言って頂き、永年の少年指導や子育て経験から三つのキーワードで話をさせてもらいました。
「公共」
「分」
「覚悟」
今の少年達には欠けている概念です。私たち世代であっても、薄らいでいるのではないでしょうか。私も、剣道やその少年指導を通じ色々な先生方や仲間、書物、教えと真剣に向き合ってくる中で、かろうじて、このキーワードに行き当たっています。
今日、卒業式を迎える若者達には、「覚悟」をもって、次の世界に踏み出して欲しいと思っています。
我が家も、3人の子ども達が節目を迎えます。高校進学、大学進学、就職です。昨日は、3人に三つのキーワードを使って話をしました。
「なぜ、電車の中で化粧をしたら駄目か分かる?」
「身だしなみだから。」(中3)
「うん、偉い。」
「もう少し・・・、人に分かるように言ってごらん。」
「う~ん・・・。」(これはなかなか難しい)
「プライベートなところで終わらせるべきことだから。」(高三)
「そうだよな、これには二つの間違いがある。一つは、人前に出る前に化粧は
終わらせておくものだということについての心得違い。人前で着替えている
のと一緒だよな。もう一つは公共の場で心得違いの行動を取ることで、人に
不快感を与えていることが、迷惑を掛けているということ。その人は『人に
迷惑を掛けていないからいいじゃん』とい考えかもしれないけど、公共の場
では、人に不快感を与えることが迷惑を掛けることだという意識が欠落して
いるよね。」
一方、大人にはこのような簡単な説明が出来ることが求められています。「迷惑欠けていないからいいじゃん」という心得違いを、解きほぐしてやるのは大人の責任ですね。
「公共心」を持ち、自分の「分」をわきまえ、「覚悟」をもって生きていって欲しい。
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