今年度青海地域最後の「キッズ・キッチン」を見学してきました。
「キッズ・キッチン」参加の保護者の皆様ヘ という文書から抜粋すると
糸魚川市では、平成22度より市内の保育園・幼稚園の年長児を対象に親子で学ぶ食育教室「キッズ・キッチン」を実施しております。この「キッズ・キッチン」は、一般的な料理教室とは違い、「料理を教える」ことを優先するのではなく、「料理で教える」、つまり料理を手段として、子どもたちの食への関心は勿論、様々な能力や人間らしさを育むことを目指しています。子どもたちが主役となり自分の手で料理を作り上げることで、明確な達成感や満足感を体得してもらい、自分自身に対する自信も見出しながら、食以外の分野にも意欲的に関われるようになります。
とあり、更に
その意味でも、保護者の方々が、見学席で子どもたちの頑張る姿を「黙って見守る」という関わり方は、大変重要だと考えております。子どもたちは、自分の家族が「見ていてくれる」ことで、安心しながら集中して料理に取組むことができます。
とあります。
保護者は参加しても、口を出したり、手を出したりは出来ません。
そして食事ができ上がった際には親子で一緒に倉べる「其食」の時間をとり、十分に誉めてあげて欲しいと思います。
と続きます。
とにかく印象的だったのは子ども達の真剣なまなざしとやる気満々の態度です。
沢山、素晴らしい表情を見せてもらい写真にも納めましたが、ネットに載せることが出来ないのが残念です。
少し様子の分かる写真をご覧下さい。
1.まず、栄養士の先生の説明を聞きます。とっても上手な説明にビックリしましたが、子ども達の真剣なまなざしにも感動です。
2.「キスの唐揚げ」をつくるのに「ウロコを取り」「頭を取って」「塩水で洗い」・・・
3.「具たくさんの味噌汁」をつくるのに野菜を包丁で切ります。なんと、豆腐は手の上で包丁を使ってきるのです。
4.汚れたら手洗いは十分に・・・。
5.会場全体の様子です。
こどもが包丁を使っているときの、それを見守るお母さんのドキドキした様子も印象的でした。
私もドキドキしました。指導員の皆さんは落ち着いて素晴らしい指導振りでしたが、初めて見るお母さん方のグッと我慢しながら見守る姿は印象的で、親にとっても大きな勉強の場となったようです。
最後の「共食」まで見守ることは出来ませんでしたが、素晴らしい時間を共有させて頂きました。
当時の文教民生常任委員会での、平成19年の福井県小浜市での調査において「食のまちづくり」の素晴らしさ、「食育」の重要性を学んで多くの議員が一般質問等で提言してきました。私も何度も「食育」の大切さを提言してきましたが、昨年度から糸魚川市でも本格的な取り組みが始まりました。
調査時に小浜市の取り組みを説明して頂いたN田さんを、糸魚川市での講師に招いて勉強会を開いてのスタートでしたが、糸魚川市でのキッズ・キッチンも素晴らしいものでした。
これが定着・拡大し、「子どもが大人を変え、家庭を変えていく」というキッズ・キッチンの効果が、糸魚川全体に現れる日が来ることを強く願います。
「栽培」「料理」「共食」という「食育の実践」の三つのキーワードのうち、大和川小学校では「栽培」と「共食」、キッズ・キッチンでは「料理」と「共食」を体感することが出来ました。
参加する幼児とスタッフがほぼ同数のマンパワー全開のキッズ・キッチンです。
「日本一の子どもをはぐくむ」ためには、手間暇を掛けなければなりません。手間暇を掛ければ予算が必要ですね。財政難のなかで「教育費」の確保が重要課題ともなります。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。