1.観光温泉施設指定管理者制度
栃木県真岡市 井頭温泉チャットパレス
2.親力向上プラン
栃木県宇都宮市
3.就学前教育の充実
埼玉県朝霞市 社会福祉法人どろんこ会「朝霞どろんこ保育園」
三日間の市外調査でした。
糸魚川市の直営施設「柵口温泉権現荘」が、来年度からの指定管理者制度移行を検討
しているので、先進事例である「チャットパレス」を視察しました。
井頭公園、日帰り温泉施設を併設し、設立当初より「もおか鬼怒公園開発株式会社」が
運営委託され、平成18年度からは法改正により指定管理者として運営してきています。
指定管理料が「0」という、理想的な運営を続けていて、今後の権現荘指定管理に向けて
大いに参考になりました。
日帰り温泉施設の規模の違いがありますが、基本的なところは同じであろうと思います。
写真は、日帰り温泉施設のロビー付近です。健康増進施設として、マシントレーニング、
スタジオ、水中運動プールまで備えた施設ですので、これについては権現荘とは大いに
違うところですので、ちょっと参考になりませんね。
2日目は宇都宮市の「親力向上プラン」です。
議会事務局職員だけで24名もいるそうで、議会広報グループの係長さんが、宇都宮市に
ついて色々とレクチャーしてくれました。
「餃子」「カクテル」「ジャズ」が、キーワードです。
我社は、JR宇都宮駅東口で「サンホテル宇都宮」を経営していますので、その話をすると
驚いていられました。
子ども一貫教育方針により、「日本一の子どもをはぐくむ」と言っている糸魚川市でも、家庭
教育の充実は大きな課題となります。
1.親学出前講座
2.親学と子どもの情報誌
3.家庭教育サポーターの養成
4.市民企画提案型講座
5.家庭の教育手帳
など、多くの取り組みがされ、多くの市民が参加しています。
どこでも同じですが、活動に参加する保護者は心配のない方ばかりで、本当に出席して
欲しい保護者はなかなか参加していただけない現状があるようです。
3日目は「どろんこ保育園」です。
「にんげん力育てます」というキャッチフレーズで、「0を1にかえる力」を身につけ、切れない、
諦めない、投げ出さない「にんげん力」を身につけさせたいという思いが、教育の仕組みの
中に組み入れられ、保育士のにんげん力までを高めようという取り組みは、情熱が生み出
したこれまでの常識を覆すものでした。
私の隣の理事長先生がパワーの源で、14年目にして54件の認可保育所、自治体認証保
育所、事業所内保育所、院内保育所、学童保育室、病後児保育室、地域子育て支援セン
ターを運営しています。
子ども達が登園すると必ず行う日課があるそうです。
1.ぞうきん掛け
2.座禅(1分間)
3.畑仕事、ヤギの世話、鶏の卵拾い
ぞうきん掛けも楽しそうにやっていました。
子ども達は、思い思いにどろんこになっていました。裸足で、昨夜までの雨によって出来た
水たまりにも平気で入り、鍋に泥水で
「おしるこ?」
「まぜまぜ」
畑仕事では、大きなサツマイモを収穫。
「スゴイ、でかいの取れた!」
木登りしている子は、なんと三歳児でした。木のてっぺんまで登っていました。
「いきなり上まで登る子はいません。一枝ずつ、登っては降り、安全を確かめながら少し
ずつ上まで登るようになります。」
「泥んこになることも、その子が経験しながら受け入れていきます。」
何事も経験することなのですね。
南魚沼市では、園の田んぼを持っていて、給食の米は全て自給自足だそうです。
親子ツアーで稲刈りを行うそうですが、子ども達が鎌を持って稲刈りをするそうで、黙って
見ていると子ども達が30分くらい掛けて相談して役割分担を決め、仕事の仕組みを作る
そうです。
「子育て」の場は、「親育て」の場でもあるようです。「親力向上」にも繋がりますね。