今日の新潟日報に面白い記事が載っていました。我々が毎日の報道を見ていて「?」と思うことが見事に説明されていました。
先日、「鳩山氏の大義とは?」と、「大義」発言についての疑問を書き込みましたが、その後ある報道番組で「大義」の意味を探っていました。しかし、私の着眼点とは違って、「大義というからには、何か裏に隠れた深い意味合いがあるのでは?」という内容でした。
私には、鳩山氏の私人的な感覚に過ぎないとしか受け止められなかったのですが、「そういうとらえ方もあるのか・・・」と思ったところです。
しかし、今日の新潟日報の記事を読んで「やっぱり!」という思いです。
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平成22年9月1日(水)新潟日報
【鳩山前首相 ぶれる発言周囲翻弄 専門家指摘「同じ失敗懲りない」】
小沢一郎前幹室長の決断に注目が集まった民主党代表選のキーマンとして連日、動向が報じられた鳩山由紀夫前首相。「お家芸」の二転三転する発言に周囲が翻弄(ほんろう)される構図は首相時代をほうふつさせた。心理学の専門家は「その場で立派な発言をしたがる『自己愛性格者』。楽天的で、何度同じ失敗をしても懲りない」と指摘する。
「クリーンな新しい民主党に」と、鳩山氏が小沢氏とともに引貢辞任したのは6月2日。「首相を辞めた人が影響力を行使しすぎてはいけない」と今期での政界引退も明言した。だがその後、引退撤回を示唆することも。
首相辞任から約3カ月。代表選に向けて、鳩山氏は当初、菅直人首相の再選支持を重ねて表明。小沢氏にも菅氏支持を直接伝えていた。
だが一転、8月26日には「応援するのが大義」と発言、小沢氏出馬の決め手になった。発言はぶれ続けた。首相交代は「良い国になれぱ評価は変わる」。引導を渡したはずの小沢氏とともに政権中枢に復帰する「卜ロイカ体制」を菅首相に進言、確約を取り付けた。
「アイドル政治家症候群」の著書がある臨床心理士矢幡洋さんは、こうした発言のぶれについて「本人は意に介していない。立派な自分にふさわしい、立派にみえる発言で注目されていたいだけ」と分析する。
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政権交代時の政策はぶれっぱなし、これは無理もないですね、「政権を取って実現しなければいけない」ことを想定せずにぶち上げた政策ですから。国民からしたらとんでもないことですが・・・。
政治と金の問題で、首相と幹事長が辞任したと思ったら、自らトロイカ体制での復権を画策する。
日本国はどこに向かって走っているのでしょうか。
「民主党に一度やらせてみたら・・・」などといい加減なことを言って政権交代を実現させた選挙民にも責任はありますし、そのような感覚にさせた当時の政権与党・自民党にも大きな責任があります。
改めて、一人一人の選挙権の重さを痛感しますね。