3月定例会 一般質問
私の一般質問が終わりました。
今回は、24年度事業の重点施策3項目を要点を絞って質問しました。
私が委員長を仰せつかっている総務文教常任委員会(以下「総文」)の所管事項を含まれるので、細かい質問より、大きな姿勢を問うことに重点を置いた質問でした。
総文の所管に関わる質問をすることに関しては、意見の分かれるところでしょうが、委員会では、委員長の立場で自分の意見を述べるには限界があり、一般質問できないということになるとかえって議員活動が制限されることになってしまいます。
委員会で出来ないところ、徹底して意見を言うことが出来ない部分を一般質問で行うことには、迷う必要がないと考えています。
事前に提出した一般質問通告書の内容は、
(1)安全安心、元気なまちづくり について
1点目は、安全安心、元気なまちづくりについて、であります。
① 東日本大震災は、史上最大規模の地震と巨大津波による原子力災害を併発した広域に及ぶ複合災害であり、長期にわたり国内全体に様々な悪影響を与えています。被災地の状況を教訓として、防災対策だけではない社会保障上の問題点を含めてあらゆる情報を糸魚川市の現状に当てはめて、検討すべきものは全てそ上に載せ、即時対応すべきこと、時間をかけて対応出来ること、慎重な検討を要することなどに整理し取り組まなければなりません。検討状況はいかがでしょうか。
② 一般廃棄物処理、最終処分の長期的展望に立った総合的な計画策定と実行により、排出量削減、リサイクル率向上、最終処分場の確保と環境の保全を図らなければならないが取り組み状況を伺います。
(2)心豊かな人を育むまちづくり
① 「日本一の子どもを育てる」とは「日本一の子育て環境づくり」であると考える。学校・家庭・地域が一体となった日本一の子育て・教育環境の整備への取り組みはいかがですか。
② こども一貫教育方針の推進による豊かな心と学力向上を図るため、教職員の人材確保と資質向上を図り、必要な教員の加配を行って「一人の子どもを複数で育てる」仕組みを構築しなければならないがどう考えますか。
③ 健全な精神と身体を養うため、「栽培」「料理」「共食」による地域に根ざした食育教育の充実をどう図りますか。
④ 保育料の軽減、学童保育(放課後児童クラブ)の更なる充実等による家庭の負担軽減など、子育て支援策強化をどう考えますか。
⑤ 課題として残された青海地域の公民館体制が機能的に構築されるよう十分なシミュレーションを行ってその結果を市民に示した理解の促進と、実行後の継続的改善にどう取り組みますか。
(3)新幹線開業に向けたまちづくり
① ジオパーク戦略には外からの目線による分かりやすく明確な「核」を設定した「見せ方」「楽しませ方」を意識した実行プランが必要である。必要な人員配置、市民を含めた人材の育成、プランの推進と進行管理のためのシステム構築、確実かつ有効な戦略を実行をどう図りますか。
② 新幹線・在来線駅舎問題、駅周辺整備に関して、将来の地域活性化につながる選択をどう図りますか。
③ 新幹線駅開業に伴う並行在来線の健全経営と利便性の向上を図らなければならない。利便性の高いダイヤ編成、糸魚川-新潟間の優等列車確保、新駅設置など、課題の早期解決をどう図りますか。
④ 市民生活の向上と交流人口拡大、防災力の向上につながる安全性と利便性の高い交通ネットワークの完成をどう図りますか。
⑤ 「企業支援室」を強化し、市内既存企業支援強化、地域の産業構造を反映した施策の推進、若者就労定住対策、財政力向上による地域力アップをどう図るのでしょうか。
という内容でした。
概ね、思った答弁を引き出せたように思いますが、「分かりやすく」が今回の質問のポイントでした。質問が分かりやすいかどうかではなくて、施策が市民や市外の方々から見て分かりやすいかどうかです。
「子ども一貫教育方針」は、「日本一のこどもをはぐくむ」で始まっていますが、何が「日本一」なのかが分からない・・・「何が日本一なの」という質問をよく受けます。
私の考えでは「子育て環境が日本一の糸魚川市を目指す」なのですが、そのようなぶれない説明が必要なのです。
分かっている人が自分の思いで説明するために分かりにくくなってしまうわけですね。
「糸魚川ジオパークって何?」に対する説明も同じです。
入口の所の説明では、思いの強い人が力説すればするほど分かりにくくなってしまうという皮肉な側面があります。
ある程度わかってからその説明を受ければ、これほど有り難いことはないのですが、要するに誰にでも分かるキャッチフレーズが必要だということです。
外からの目線の問題ですね。またこれが難しいのですが、難しいからこそやり遂げなければなりません。難しいことにファイトを燃やすバカがいて欲しいですね。
産業振興では、糸魚川市の産業構造から意見を言わせてもらいました。
糸魚川市の産業別就労人口割合では建設業が16%台と製造業に次いで高く、製造業も建設業に関わる部分が主要な産業となっています。
裾野まで考えると、市民の半数近い人が建設業の影響を受けていると考えられます。
「企業か人か」ではなく、「企業=人」ですから、地域経済が成り立たずに市民生活が成り立つわけがありません。
自分の地域がどのように成り立っているかを理解せずに、公共事業批判をしているような人は市議会議員の資格はありませんね。
私が建設業だから、このような意見を言っているのではなく、この地域に必要だからなのです。
市単独事業には限界がありますから、国・県の事業を引っ張ってくる熱意のある職員が求められています。
やはり、最後は時間が足りませんでした。