糸魚川市青海生涯学習センターに設置された避難施設に、昨夜、福島県南相馬市より125名の方が到着され、合計137名の方が避難所生活を送っておられます。
昨夜は、ごった返す状況の中に顔を出して受け入れの邪魔をするのがはばかられ、地元須沢公民館の総会もありましたので、一晩立った今日の様子を見に行ってきました。
うちからタオルや衣類、湿布薬などの軽い医薬品を持って家内と一緒に訪れましたが、私が行政の方々から色々聞かされている間に、家内はお手伝いをしていました。糸魚川市須沢地区出身で実家に避難してきている福島県在住の親子も、避難施設を訪れ、お手伝いをしてくれていました。
次々に衣類や食料などが届けられ、体育館に設置された広場に職員やお手伝いの手で広げられた衣類を、避難者の方々が思い思いに必要なものを手に取っていました。写真は体育館の様子で、居住スペースは別の場所です。
住居スペースは、和室、会議室(カーペット敷き)に設けられ、暖かい布団毛布が用意されて、昨晩はゆっくり休んで頂けたようです。暖かい布団は大変感謝されたようですね
組布団は200組用意されて、この後増えることも想定されているそうで、余分なフトンは職員が運び体育館に積み上げられていました。
福島県での緊急避難所は、体育館の板敷きに毛布一枚だったそうで、大変喜ばれていました。入るなり暖房の効いた施設に「ああ、ここは暖かい」と感激された方もいたようで、「前の避難所より格段にいい」という声が多いと聞きました。
昨晩到着されたのは、127名で、その内2名の方は埼玉県狭山市のご家族と携帯電話で連絡を取りながら到着され、避難施設で落ち合って、そのまま埼玉県へ向かわれたそうです。
かなり急な展開で、避難施設に着いてから自分が何処に避難してきたか知った方もいるようでした。
食事も大変感謝して頂け、以前の避難所では硬いおにぎり一つなどということもあったようで、「こんな食事を頂けるとは思わなかった」そうです。
今日は午前10時頃から、市のバスで福祉センターでの入浴に30人程度ずつ向かわれました。原発関係で着替えを持って避難した方と津波で着の身着のまま非難された方がいますので、着替えのない方は下着などを用意するために衣料品店へバス一台で向かいました。その後は、バス2台でお風呂の往復をする予定だそうです。
慣れてきたら、路線バスで動いて頂けるようにフリーパスを発行し、入浴券も配るそうです。気軽に動けるように、自転車も数台用意してありました。既に、洗濯機も設置され、早くも洗濯している方もいました。
健康状態は市の保健師が聞き取り調査して、市内の病院などで対応しているそうです。健康問題は、最も気を遣うところで、一安心です。
それぞれの衣類などを管理するのに、風呂敷などの物資援助があれば有り難いそうです。
糸魚川市の職員25人が詰めて、個別に事情を聞かせていただきながら、きめ細かい対応をしてくれていました。救援物資の受け付けなどには9名の職員が対応しているそうで、これからは徐々にボランティアの手に移っていくことでしょう。
救援物資の受け付けは、能生事務所、青海事務所、市民会館で午前9時~午後7時まで、ボランティアの受付登録は、社会福祉協議会で行っているそうです。