本日、市民厚生常任委員会が開催されました。
協議題は、以下の通りです。
1 次世代育成支援行動計画について
・次世代育成支援行動計画(素案)について
【休憩中の報告】
・こども手当の創設について
・青海地域の幼稚園保育料第3子特別免除について
・児童扶養手当の父子家庭支給対象について
2 環境及び産業廃棄物問題について
・産業廃棄物最終処分場について
3 食育について
・食育推進計画(素案)について
4 地域医療計画について
・医師等確保対策について
【休憩中の報告】
・国民健康保険税の均一課税について
・組織機構の見直しによる常任委員会所管の変更について
「次世代育成支援行動計画」については、市長が「日本一のこどもを育てる」をキャッチフレーズにしていますので、
計画の基本目標として
明日の糸魚川を担う「日本一の子どもを育てる」
という、基本理念を実現するため、次の3項目を基本目標とし、推進していくとしています。
◆子育て支援・親支援
妊娠、出産から子どもと親の心身がともに健やかに成長するよう支援し、安心して子育てができ、安全に子どもが育つよう、各分野の連携による子育て支援・親支援を進めます。
◆楽しく食べて元気な子
知育、徳育、体育の基礎となる食育を推進し、健康で健全な子どもの成長を支援するため生活リズムについても取り組みます。
◆子育て環境の整備
子育てを行う保護者だけではなく、地域、企業、各種団体等を含め、市全体で横断的に子育てを行う環境づくりを推進します。
計画全般を読んでみて、「日本一のこどもを育てる」とはどういうことなのか?この計画のどこに「日本一のこどもを育てる」ための具体策があるのかが、判然としません。
考えてみると、「日本一のこどもを育てる」という理念そのものが、分かりやすく具体的に示されていないからだと思います。
私の考えは、「日本一のこどもを育てる」とは「日本一の子育てに対する熱意を示す」ことで、少し具体的に言うと「日本一の子育て環境を整える」ということに他ならないと考えます。その結果として、地域を支えていくような子ども達が育ってくれるわけで、「◆◆日本一」とか、「△△日本一」ということが結果として出てくる可能性のある環境を整えることです。
そういう観点になれば、施策も具体的に考えられるようになって来るわけです。まず、共通理念としてそのあたりを明らかにする必要がありますね。
「糸魚川に生まれてよかったと思える子ども達を育てる」という話はよく分かりますが、これでは「日本一」の説得力が全くありません。「日本一」を謳わなくても当然目指さなければならないことですね。
逆に「食育推進計画」では、「日本一のこどもを育てる」に触れていません。
福井県の小浜市では、「食育のまちづくり」を目指し、食育を推進した結果、小中学校共に福井県のトップレベルの学力を保っています。福井県でトップレベルと言うことは、全国でトップレベルということです。
食育を推進した結果、バランスの良い子育てが推進され、結果、学力アップに繋がったもので、学力以外にも良いところが沢山生まれていると思います。
小浜市の例を見れば、「食育」は「日本一の子育て」に結びつく重要な計画にもなり得るものです。小浜市の例から「食育でそこまでやれる」ことを学んだ上で、「食育計画」の重要性を認識し、小浜市を参考にしながらの取り組みが求められるわけです。
単に施策を真似るのではなく、真似なければいけないのは求める「結果」であって、市長が「日本一のこどもを育てる」と言っているのであれば、それを念頭に置いて、より良い、より欲張りな計画が求められていることになります。