議会スケジュールがぎっしり詰まった中、総務文教常任委員会が開催されました。
1 教育委員会関係施設整備について
(1) 長者ケ原考古館の改修計画について
(2) 糸魚川小学校の改築について
(3) やまのい保育園の整備について
2 子ども一貫教育について
(1) 児童保護・いじめ問題について
3 教育委員会関係施設整備について
(1) 能生体育館の改築について
(2) 市民会館のリニューアルについて
4 柵口温泉施設権現荘等について
(1) 柵口温泉権現荘の指定管理者募集要項の骨子について
5 その他
(1) 市外調査の集約について
という内容で、
9:00 庁舎正面出発(マイクロバス)
9:10 長者ケ原考古館 着
9:35 やまのい保育園 着
10:00 糸魚川小学校 着
10:30 庁舎 着
10:45 机上調査
という日程で、終了は午後5時を回りました。
毎度のことですが、総務文教常任委員会は、分野も広く、課題も多いので審査日程も
過密になります。
長者原考古館は、12月より閉館してリニューアル工事が行われます。来年5月連休の
開館にむけての事業です。
普段見ることの出来ない作業場も見せてもらい、興味深く拝見しました。復元された
大きい土器(水瓶?)を見て、
「これ適当なんじゃないの?」
「適当じゃありません!」
と怒られてた人がいました(笑)
「やまのい保育園」(新名称)の新築現場では、工事の進ちょく状況を見せてもらい
ました。
園舎が曲線になっていて、なかなか手間の掛かりそうな建物です。
その後庁舎へ帰っての机上調査で、12月25日の開園日は変わらないが、工期が延びる
ことと、園庭整備を行う外構工事が3月までかかるという説明がありました。
これまでの委員会でも、受注業者が懸命に努力している中で
「工期が厳しいんじゃないの?今のうちに、伸ばした方が・・・」
という議会側からの投げかけに対して
「間に合います」
と言いきってきただけに、土壇場での対応に厳しい意見が出されました。
この工事に関しては、確認申請が降りずに着工が遅れ、設計内容を変更して条件を満た
して確認済証がやっと降りて、設計事務所が損失補填をするなかで理事者も減給という厳
しい処分を受けて、やっと着工に至った経緯があります。
それにも関わらず、ここに来てつじつまの合わないその場しのぎの答弁を繰り返してきた
結果、反省の色もなく工期延伸を求めてきていることに対して、対応の甘さが指摘されその
姿勢が追求されることは当然であります。
責任の明確化を求める委員会集約がなされました。市長が出席していない委員会でした
ので、副市長が「市長と相談して責任を明確にする」と答弁しております。
糸魚川小学校の改築は、平成26年の5月頃まで続く大きな事業です。
工事の進ちょくに伴う、新築、解体、引っ越しなどのスケジュールを示したのが、下図に
なります。
解体工事が進んだ段階で、地盤が軟弱で改良が必要であること、既設杭が新設杭に
障害となり撤去する必要があることなどから、1,350万円の追加補正を専決処分したい
という申し出があり、これに対しても、当初の設計段階での見込みが甘かったのではない
かという指摘がありました。
工事のプロとしては、往々にしてある変更内容なのですが、厳しい見方をすれば指摘の
とおりです。今後このようなことのないように対応することが求められ、そのように答弁され
ています。
児童保護・いじめ問題についてでは、糸魚川市の現状と対応について説明があり、
議員から多くの質問、意見が出されていました。児童虐待やいじめ問題は、深刻なケース
に発展することもあるので、地域全体で対策を講ずることが出来ればと思います。
中学校区単位の取り組みがされていますが、保護者連携が1つの鍵になると考えられます。
市民会館のリニューアルについてでは、観客の居住空間のリニューアルについて、
①客席数
②椅子と前後左右の巾
の取り合いが議論となりました。
椅子のサンプルも持ち込まれ、座り心地や前後の巾なども検証されました。
写真の前席は、職員の手作り模型です。器用な人がいるんですね。
大型のイベントや、テレビ放送、興行型のイベントを誘致するには、1000席程度の客席
数を確保したいということと、少しでも快適な居住空間を確保するために、前後左右の巾を
少しでも広げたいという思いのどちらを取るべきかで、議論が分かれました。
この議論の途中、行政側が用意した資料が不足していて情報の隠蔽に当たると主張した
議員が退席する事態が生じましたが、私も事前に資料と現地を確認して隠蔽したと主張さ
れる情報については承知していましたし、行政側は説明不足について陳謝しており問題な
しと判断して所管事項調査を継続しました。
活発な議論の後、前記の①と②のどちらを取るかは判断材料が十分ではなく委員会とし
て判断するには至らず、次回の委員会までに情報・資料の整備をして調査を続けることと
しました。
柵口温泉権現荘の指定管理者募集要項の骨子についてでは、前回の委員会で今回は
素案を提案することとなっていましたが、その後栃木県真岡市のチャットパレスの視察に
同行した結果、検討材料が多く確認され、その骨子について整理し直すこととしたものです。
以上、現地視察から多項目の調査内容まで、びっしりの日程で、厳しい議論をした委員会
でした。終了後、次回の委員会の正副委員長打合せがあり、庁舎を出たのが六時半近く、
それから会社に戻り、資料整理をして帰宅。
少々疲れましたが、8時から、直心館の月に1度だけ水曜日の夜に行う稽古があり、身体を動かし
てリフレッシュしました。そんなわけで、1日遅れの報告となりました。