一般質問が終わりました
少し長いですが、お付き合い下さい。
昨日6日月曜日の二番手で、午前11時15分からになりました。
「お昼休みを挟んでしまうなあ」
案の定、三問目の途中で昼休み休憩。午後1時再開で、トータル1時間ちょっとの質問でした。
◆1点目、行政改革のうち計画策定の外部委託についてでは、
「行政改革で人員の削減を行っている以上、外部委託を否定するものではなく、効果的な外部委託をしなければならない」
という観点での質問でした。
委託決定の基準は、
内部でできるか?
期限は間に合うか?
内部で策定することによっての他の事業への影響は?
費用は?
外部委託の効果は?
委託先があるか?
等を検討し、外部委託の成果があるかを含めて決定するということですが、明確な基準はないということでした。
外部委託の基準を明らかにして、その他の要素も含めて判断できるようにしておくことで、部署での検討や内部監査でのチェックも可能にできるようになるわけです。
・委託時(着手前)
・中間の検討、評価
・完成時の受領可否の判断
・成果物受領時の評価(検査)
・計画実行段階における計画に対する評価
・それぞれの評価は、次の委託時に活かされているか
などの段階で外部委託の効果を評価するシステムを検討するように提言し、そのように答弁がありました。来年度より内部監査にも取り入れていくということです。
担当者や上司の力量によって外部委託の内容も大いに違ってくる可能性があるので、個人の能力で差違が出ないような「システム」をつくる必要があります。
「外部委託計画書」のようなA4・1~2枚程度のもので、外部委託が必要かの判定基準、打合せの段階や内容を含めて委託から成果品受領、実施後の評価までの仕事とスケジュールを表すものなどです。
仕組みつくりが必要ですね。
◆ 2点目の「新幹線開業に向けた駅周辺の活性化について」では
市町合併前の平成13年に策定された「北陸新幹線糸魚川駅周辺整備構想」によって駅周辺の整備が進められてきています。糸魚川商工会議所が策定した「糸魚川市TMO構想」や他の中心市街地活性化事業も行われています。
しかし、昨年認定された「世界ジオパーク」は、その時点では構想に入っていないわけです。また、駅前商店街の抱えている問題は、新幹線云々の前からの課題そのままで、ズバリ「車社会に対応できていない」ことです。
平成13年の「構想」は、この問題の抜本的対策とはなっていないわけで、新幹線駅周辺の成功例を見ても、見直しが必要だと判断できます。この構想の問題点は、駅南北の問題をその地域の住民の意向により方向性を出そうということで、糸魚川市民全体の地域振興問題だという視点で捉えることが出来ていない点だと思います、
佐久平駅は、確かに全くの新規開発(田んぼの真ん中に建設)されましたが、成功の大きな要因は「車社会」に対応したまちづくりが行われたことにあると考えます。
糸魚川駅南に関しても、北陸線と平行に南側約350メートルを走る市道中央大通り線が郊外型店舗が進出し賑わいを見せているのに対して、駅と中央大通り線を結ぶように新設されている市道駅南線の両側は住宅街のままで、単なる、駅と中央大通り線の連絡道路になってしまっています。
中央大通り線の賑わいが駅まで繋がらないことになり、「中央大通り線は賑やかだが、駅周辺は・・・」ということになってしまいます。残念な計画です。駅の北と南、両方とも中途半端な状態になりかねません。
(1)空き店舗活用事業
中心市街地における空き店舗を活用し チャレンジショップを開設しています。
(2)ポケットパーク整備事業
中心市街地における空き店舗跡地を、ポケットパークとして整備しました。
(3)情報化推進事業
糸魚川広域商店街(中心市街地の5つの商店街)がホームページを作成し、
ショップ情報・イベント情報などの発信を行っています。
などのソフト事業で、中心市街地の活性化を図ろうということで、この他にも、青年会議所などが中心になって頑張っている「糸魚川南蛮エビ」の売り出しや、ブラック焼きそばの仕掛けなども活発に行われています。このような民間活力が必要不可欠であることは間違いないことですが、「必要条件」であり、「十分条件」ではありません。
他の「必要条件」も満足する必要があるのです。
来年度から検討が始まる糸魚川市総合計画の後期基本計画の検討で、見直しを行い、グランドデザインをジオパークなど他の課題も含めて示すことを表明しました。
市民の誰から見ても分かりやすい「グランドデザイン」を示し、市民が何処に向かって進んでいけばいいか分かるようにして欲しいですね。
現在、駅前銀座商店街振興組合が駅前通りの無電柱化、アーケードの撤去~再構築に向けて検討をして大切な事業ですので、国県の助成を受けて実現しなければなりません。
しかし、「これだけやってどうなるの?」という思いが、当事者の中にはあると思います。抜本的対策が見えないからです。
◆ 3点目、健康づくりについてでは、
健康に関するあらゆる活動が、連携して進められるべきだという考え方から、庁内の「健康連絡会議」のようなものを企画するべきと提案しました。
①健康づくりセンター
②地区運動教室
③水中運動
④ウォーキング
⑤介護予防のための運動
⑥各種スポーツ
など色々な運動が、個人の好みにより展開されるでしょう。「健康増進」という観点で考えた場合、この範囲は限定されるでしょうが、介護予防との連携も望まれます。
「連携する」という考え方だけではなく、「連携せざるを得ない仕組み」をつくらなければ、安定した連携は取れません。「仕組みをつくる」そうですので、糸魚川市の健康に関する取り組みが、また一歩前進するでしょう。
また、健康づくりセンターの民営化に向けた取り組みでは
「取りあえず、指定管理者方式でスタートする中で、経営改善を行い、
指定管理料を縮小し、可能であれば、民設民営方式に持って行ける
ようにする。その段階で、先送りされたプールについて建設して公
設民営方式に切り替えて、民間に経営してもらう。という、一つの
方向性が見えます。もちろん、実現はそう簡単なことではないでし
ょう。しかし、目指すべきではないですか。」
「私は、市長が「中止ではない」として「先送り」したプールを実現
するためには、この方法が最も現実的だと思います。」
と提案し、市長もこの方向で進めていきたいと答弁しています。
といった内容の一般質問でした。
完全原稿を作成し、原稿の趣旨に従って質問していきますが、私の場合は原稿が有って無いようなものです。要点を逃さないように原稿をつくります。
新幹線開通後の活性化については、強い危機感を持って質問しました。しかし、H13年度時点の「北陸新幹線糸魚川駅周辺整備構想」では、駅前商店街に配慮し活性化を図る方針で、駅南は住宅エリアという考え方だったと思われるのに、駅前商店街に対する抜本的対策が講じられていない構想になっていて、これにしたがって整備が進められて見直しがされていないことに問題を感じます。「議会でも議論された構想なので、簡単には・・・」ということですが、現状の変化に応じた見直しが出来ない、見直ししなくてもいいと思っている方が大きな問題となるでしょう。経営的感覚が欠如しています。「行政経営」でしょう。
総合計画後期基本計画の策定の中での「見直し」に大きな期待をします。中途半端では済まされません。抜本的対策を講ずることが出来ないこのままでは、駅前は衰退の一途をたどる危険性が大きいことを、市の幹部・職員、議員だけではなく、市民も認識しなくてはいけませんね。
市民の皆さんも関心を持って、厳しい意見を言って頂きたいですね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
昨日は疲れてしまいましたので、今朝は4時半に起きてこのブログを書きました。
今日の一般質問三日目も集中して聞きましょう・・・、聞き応えのあるやり取りを期待して議場に向かいます。。