9月定例会議の一般質問第一日目が行われ、私は4番目14時15分からの登壇となりました。
先日書き込んだとおり、今回は3件について質問を行っています。
①北陸新幹線開通に向けた駅周辺まちづくりと交通環境整備について
②世界ジオパークのブランドを利用した交流人口拡大について
③教育現場のICT化について
です。
一回目に、事前に提出した質問通告書にもとづいて基本的には読み上げる形で質問します。
質問通告書は、質問の内容を事前に通告することにより答弁側に充分な準備を促し、実りあるやり取りをするために提出することになっています。
従って、これを提出することだけでは質問したことにならないので、読み上げる形または補足して一回目の質問を行います。
その後、①②は市長から、③は教育長から答弁がありました。
それに対し、準備した原稿にもとづいて再質問を行います。これは一問一答方式で行い、回数に制限はなく質疑(質問)時間が30分間に定められていて、これには答弁の時間を含みません。
再質問は
③教育現場のICT化について
から行いました。
約16億円の予算を投入して市内小・中学校にデジタルテレビ、パソコン、電子黒板、各種ソフトなどが整備されますが、その活用の方針について問いました。
教育現場の情報化の必要性について
新学習要領が各教科での情報機器の活用を積極的に進めている背景には
「学力低下を食い止めたい」という思惑があると思われます。
国内外の研究では「情報機器を活用した授業が学力向上に寄与する」とい う分析結果が多く出ています。
その目的は
その目的には大きく3つあります。
①効果的で分かりやすい授業の実践
②児童生徒の広報活用能力の育成
③校務の省力化
活用に関わる研修の計画は、
「平成22年度の計画を1月に検討するのでそこで盛り込んでいく」
「それでは遅い。その分野が得意な教員のいる学校をモデル校にして活用を行い、来年度からの研修に役立てるべき」
「そのようにしたい」
ということでした。
「効果的で分かりやすい授業の実践には先進的に研究的取り組みが必要」
「研究的に取り組んでいく必要があると思われるので、そのように検討する」
「情報モラル教育は中学生になってからでは遅い。小学生の段階で取り組むべき」
「文科省の標準では中学生で取り組むことになっているが、その話は理解出来るので小学生から取り組むようにしたい」
というようなやり取りがありました。
①北陸新幹線開通に向けた駅周辺まちづくりと交通環境整備について
では、
「この問題は市長が陣頭指揮を執るべき、庁内協議で骨格をまとめてから設計委託をするべきであり、その骨格には当然予算を含め。予算を示さないで設計委託を行ったのか」
この後いくらかのやり取りがあった後、
「(予算は)示しました」(課長)
「示した条件を満足しない成果物を受け取ったのか」
「受け取りました」(課長)
「条件を満足しない成果物を受け取ったとなれば大きな問題ですよ」
「成果物に満足出来ないので協議している段階であり、受け取ってはいません」(市長)
ということでした。
であれば、条件を満足するところまで協議を重ねて結論を出さなければなりませんね。
「市民の要望に対し『基本設計後にしましょう』という課長の市民に対する話が何度もあったそうなので基本設計が固まった段階で再度市民の意見を聞く場を設けて下さいね」
「一度聞いているので、再度聞く気はない」
「一度聞いたと言っても『基本設計後に』と答えているわけだから、再度場を設けなければならんでしょ」
ここでは煮え切らない答弁でしたが、事後の話で
「そのようなことであれば再度聞かなければなりませんね」
ということでした。
在来線の新駅設置についても触れました。
「並行在来線の『経営計画』に盛り込んでいくよう検討する」
ということでした。
大糸線へのハイブリッドシステムを導入した新型リゾートトレインの乗り入れについては、JRに申し入れを行ったということでした。
①世界ジオパークのブランドを利用した交流人口拡大について
では、
「『交流人口拡大プラン』は夢を実現するための「手段」であり、『夢』(=『実現すべき姿』=『目標』)ではありません。まず、しっかりと「夢」「実現すべき姿」「目標」を語るべきだと思いますが、いかがですか。」
「『交流人口拡大プラン』には全てを含んでいますが、『夢』を市民に示すことも重要だと思いますので取り組みたい」(市長答弁趣旨)
「ジオパーク推進室と商工観光課の連携が必要になるが、十分に対応出来ているか。観光課(仮称)の設置は急務である。」
「4月の組織改革に反映したい。」
「4月では間に合わないでしょう。もっと迅速な対応をするべきです。商工観光課の観光係と企画財政課のジオパーク推進室が机を並べるだけでもいいじゃないですか。」
「人事は組織全体に波及するので、(そのような)柔軟な対応で取り組みたい。」
というようなやり取りがありました。
「もっと時間が欲しい」という一般質問でした。