今日(5/6)は、4年前に亡くなった父の命日でした。
「もう4年も経ったのか」という思いと、もっと時間が経ったような両方の感覚があり不思議です。墓参りをし実家の仏壇にお参りしてきました。
父は、若い頃から苦労した人で、四国は愛媛県西条市で生まれ育ちました。母も西条市出身です。満州に渡り土木関係の仕事に就き、西松建設の名義人(専属の下請負人)にまでなって終戦を迎え、終戦間際に参戦したソ連軍に追い立てられるように命からがら日本に逃げ帰ったそうです。
父の満州・朝鮮時代、新潟に来てからの苦労話を聞くと小説のような人生でした。子どもの頃からの記憶が蘇ってきます。父のバイクの後ろに乗せてもらったことなども思い出しますが、メグロの大型バイクで現場を回っていました。父は本当に恐い存在で、呼ばれると又何を怒られるのかとビクビクしていました。この話を昔を知っている人とすると、「お前さんが悪さばっかりしてたからだ」と言われますが、私自身は全く身に覚えがありません。(笑)
自分がやったことではないことで叱られても、一切の言い訳は許してもらえませんでした。
「言い訳するな!」
「言い訳ではなく説明です」ということなのですが・・・。(笑)
晩年は、本当にいい親父でした。孫達にも優しく、家族みんな可愛がってもらいました。
もっと親孝行ができたのに・・・と思うのは、親を亡くした子の誰もが思うことでしょう。
母が亡くなって30年経ちました。早くに連れ合いをなくした父の寂しさは察するものがありましたが、60歳から始めた書道、80歳から始めた水彩画で沢山の仲間をつくり、楽しい晩年をおくってくれたことが何よりでした。
母と二人で、天国から私たちを見守ってくれていることでしょう。
平成16年に「きらら青海」で開催した書画展をご覧下さい。
こちらから → http://www.fumihiro-ito.com/takeshi/H16takeshi.htm